看護師を辞めるまでにしたこと5つ
こんにちは、どんちゃんです。
前回は「看護師を辞めたわけ」について投稿しました。
こちらはInstagramでもいまだにアクセス数がグングン伸びているので、看護師や看護学生に何かしら届くものがあったのかな、と思ったり。
そんな今回は、私が実際に看護師を辞めるまでにしたことを5つの項目に分けてお伝えしていきたいと思います。
私は、管理職をしていたので色んな退職の仕方を見てきました。
もちろん理由がどうあれ、職場に迷惑がかかるとか、そういうことは気にしなくていいのです。実際2週間前に職場に申し入れをすれば退職は可能です。(詳しくはご自身で調べてみてください。)
ただ、私としてはそういう人たちを見て「自分ならこういう辞め方をする」と決めたことがあり、それを今回はまとめてみました。
なので「これをしなさい」とか「これが正しい」ということは一切ありません。「(退職まで2週間あれば)今月いっぱいで辞めます」というのでも問題はないようです。
1.仕事の引き継ぎを徹底する
私は、病棟主任をしていたので退職するとなるとその位置に誰かを新たに配置しなければいけなかった。そのため、通常看護師が退職するよりも周りの準備が大変だったと思う。
①自分が抱えている仕事を書き出す
元職場の主任は、管理職なので夜勤がなく、その代わりほとんどの会議を各部署にいる主任が参加することになっていた。
病棟には2名の主任がおり、業務担当主任と教育担当主任に分かれ、それぞれに抱える業務内容も異なる。
私は業務担当で、こちらの方が小さな会議の参加が多くあった。
そのため、他の会議と内容が重複しているところがあったりして分かりにくかったため、それぞれの会議がどの曜日にどんな内容で進んでいるかを一覧にまとめる。(病院にも規約集みたいなものは存在するがこれもパッと見て分かりにくい)
それから病棟での業務の書き出し。
何曜日に物品請求をして、何曜日が回診で、など月単位・週単位・一日の業務にまで落とし込んだ。
▼こんな感じ。
②引き継ぐ必要がある項目をまとめる
書き出してみると「私(主任)がやらなくてもいいのではないか」という仕事がいくつか見つかる。
次はそれらをまとめて、引き継ぐ必要のあるものをピックアップ。それ以外の項目は、業務ルートにのせるもの、チームに戻すものなどに分け本当に主任がやる必要のある仕事だけをまとめた。
③次期主任と業務をしながら引き継ぐ
この時期は、スタッフからの「また1人現場で動く人が減った」という無言のメッセージを背中にひしひしと感じて苦しかった。
2週間ほどはマンツーマンで一緒に会議に参加したり、こまごました日々の業務をやって見せながら教えた。
2.「辞める」と自分から周りに言わない
私が今まで看護主任として病棟を管理してきて、嫌だなと思ったのが「私、今月いっぱいで辞めるんだよねー」と周りにいい回るスタッフ。
辞めること自体を責めるつもりはないけれど、病棟で発表になる前から普通に話しちゃう人。
病棟の雰囲気も悪くなるから、別室に呼んで注意することもしばしば。(しかも、私より10個以上年上の方とかが多いんだよ!)
なので、私は自分から退職のことを言わなかった。特に、管理職が辞めるなんて不安要素以外の何物でもない。
しかし、やはりウワサは広まるのが早く、病棟発表時にもあまりみんなが驚かなかったことで、私はとても驚いた。「みんな知ってたんかーい!」
3.職場に対する愚痴を言わない
これも前項と同じような理由。
私は「看護師(自体)を辞める」というのが退職理由の一つだった。
でも、通常退職理由になるのは
- 給料が安い
- ボーナスが少ない
- 休みが少ない
- 残業が多い
- 人間関係が悪い
ほぼこれで間違いない。
なので、少なからず職場に不満を持って辞める人が大半だ。
そうなると辞める前に「この病院のここが〜」とか「次はどこに行くんだー」とか言っちゃう人がいる。
もし、職場に対する色々な不満があればそれは職場のスタッフにいうのではなく、きちんと上司に伝えれば良い。スタッフに言ったところで、何も変わらない。
私は、それを注意したり、スタッフのフォローをしたりということをやってきたので、退職を決めた時には「立つ鳥跡を濁さず」辞めようと思ったのが職場に対する愚痴を言わないの理由だ。
4.師長にはきちんと退職理由を説明する
「看護師はなかなか退職できない」
これは上司にどのくらい本気で話ができるかによる、と私は思う。
例えば漠然と「しんどいのでやめたいんです」と言ってもほぼ通らない。
「少し休みを取ってみる?」とか「部署を変わる?」とか言われるのではないかと思う。
なぜか。
「本気かどうかわからないから」である。
もちろん、日頃からスタッフの表情や勤務態度はみるようにしているが、学校ではない。大の大人で、まして看護を提供する人が集まっている。
そこは、体調が悪ければ自ら言ってきてほしい…と思う。(言えない、という人がいることも理解できる)
そして、中にはひねくれた人もいて(言い方が悪いのはごめん)、「(退職を)引き止めてくれなかった」というスタッフも存在するのだ。
なので、この辺は管理者もとても悩んでいる。
私は、「辞めたい」と言えば「はい、そうですか」というタイプ。
もちろん話を聞いた上でのことだが、次に進むには早い方がいいだろうし、イヤイヤ働くことは双方にメリットはないと思うからだ。(と言っても、私に退職を受理するような権限はない)
しかし、中には「私のこと”いらない”ってことなんだ」と周りのスタッフにボヤく人もいて、これにはちょっとショックを受けた。
なので、これから退職しようと思う人は、「引き止めてもらわなくていい」という覚悟と「退職理由」を明確にして臨むことをオススメする。
5.聞かれてもスタッフには理由を言わない
これは、管理者だったからというのもあるかもしれない。
私は、先ほど「看護師を辞める」ことが退職理由の一つだと書いた。
どうして辞めたいと思ったのかというと、一番は「娘との時間を増やしたいから」である。
その中には
- 給料が新卒の頃より減った
- 土日の研修、出張が多い
- 平日の休みが取りにくい
という細かい理由が確かに存在した。
しかし、退職理由をスタッフに聞かれても
「ダイエットのため」と突き通した。
嘘つきと思われるかもしれないが、本当の退職理由をスタッフが知る必要はないと判断したのだ。
スタッフのことを信用していないとかそういうことではないが、悲しいかな女性の職場での拡散力は、嫌という程目の当たりにしてきた。
私の覚悟は決まっていたし、あとは絶対にかけてしまう迷惑を少しでも減らすことだけを考えて退職したかったのだ。
これがよかったのかどうかはわからない。ただ、変に勘ぐられることがなかったので気持ちは楽だったように思う。
今回は、看護師を辞めるまでにしたこと5つを記事にまとめました。
いかがでしたでしょうか?
参考になった!という人もいれば、意味がわからないという人もいたでしょう。まあ、万人に理解されるのは難しいですからね。
次回も看護師にまつわるお話ができたらと思うのでお楽しみに!